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2002年冬、まだ京橋にあった頃の映画美学校試写室で『アカルイミライ』の試写を見ました。 見終わって、ほぼ号泣に近い状態で座っていたところ、たまたま同じ回で見ていた稲川さんが私のあまりな姿を見て狼狽したらしく(笑)、大寺君どうしたの?と声をかけられました。 映画見て泣いてるんですよ、とつっけんどんに答えましたが、咄嗟に稲川さんが映芸の編集手伝ってることを思い出し、稲川さん、『アカルイミライ』の特集やりましょう、私に特集作らせて下さい、この映画の特集組まないと100年後の映画ファンに断罪されることになりますよ、と脅迫まがいのお願いをしました。 その後、さすが稲川さんの発言力と交渉力で特集が組まれることとなり、黒沢監督にインタビューし、(かなり荒れ模様の)座談会なども行われました。 脅迫とか書きましたが、もちろん自分では100%の確信を持って言ったことなので、言ったなりの責任はあります。いや、それ以上にあの映画のために頑張ろうと思いましたし、それは誌面作りにとどまらず、今日に至るまで映画批評家として生きてきたベースになったと思います。正直、あのとき『アカルイミライ』を見て映芸の特集を作らなければ、私は今でもこの仕事を続けていたとは思えません。 2003年1月、『アカルイミライ』が公開されました。 その年の夏、東京日仏学院の中庭で坂本安美に声をかけられ、横浜日仏学院でシネクラブを担当しないかとお誘いを受け、即座にやりますとお答えしました。 2004年1月、シネクラブがスタートしました。 2013年6月15日、アンスティチュ・フランセ横浜シネクラブと名称を変えた場所に黒沢清監督をお招きし、『アカルイミライ』についてお話しすることができました。 来年1月でシネクラブは10歳になります。 今後とも、どうぞよろしくお願いします。
アンスティチュ・フランセ横浜シネクラブのお知らせです。 明日、6/15(土)に、黒沢清監督作品『アカルイミライ』とジャン=ピエール・メルヴィル監督作品『サムライ』を上映します。 共に日本語字幕付き35ミリプリント! 上映後には黒沢監督をお招きしてお話をお伺いします。 よろしくお願いします。 会場:東京芸大馬車道校舎 14:30~ 『アカルイミライ』 http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/kurosawa/ 17:00~ 『サムライ』 http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/le-samourai/
シネクラブのためにジャック・リヴェット『デュエル』を再見。 面白い面白い面白い! 超面白い! リヴェットが難解だってのは全くの嘘で、本当に刺激と興奮に満ちた楽しい楽しい映画なんだけど、それはちょっとしたヒントが見る側に必要かも知れない。 そのヒントってのはでも、何かを見つけるためじゃなくて、何かを見つけさせない自分の中の「壁」を打ち壊すためのもの。 その「壁」さえ壊れれば、その向こうには広大で肥沃な映画の大地が広がっている。 そしてそれは現在私たちがいる場所まで地続きである。 だからこそ、現在映画を見るために、現在映画を作るためにリヴェットを再見しなくちゃいけない。 そしてそれは、ものすごく面白い「お勉強」である。 「お勉強」が苦行だってのは学生時代で終わりなんです。 リヴェットのこの辺の作品も、誰もやってくれないなら、またそのうち自分で字幕付けようかな。 でも、フィルムじゃ無理だから、その意味でも今回の『デュエル』35ミリプリント上映を見逃さないで! それに加えて、いつか将来の日本語字幕付き上映を期待して欲しいです。 ぶっちゃけ、今回の上映でお客さん少なければ、こっちも字幕作るの後回しにせざるを得ないしね!(笑) 『パリはわれらのもの』日本語字幕付き&『デュエル』35ミリプリント上映って、その意味でもなかなか素晴らしい組み合わせだと思うんだけど。 次につながる上映会って意味で。 ------------------------------------------- 2013年5月18日(土) 14:30 『パリはわれらのもの』 17:00 『デュエル』 終映後、大寺眞輔のトークあり 1,200円(14時30分の回をご覧になった場合、17時の回は600円)、会員600円、芸大生無料、各回入替 Tel: 045-201-1514 Fax: 045-201-7660 会場:東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室 http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/paris-nous-appartient/ http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/duelle/
今週末、5月18日(土)はアンスティチュ・フランセ横浜シネクラブです(14:30と17:00より)。 今回は、ジャック・リヴェットの2作品を上映。 長編処女作『パリはわれらのもの』と70年代の傑作の一本『デュエル』です。 『パリはわれらのもの』は、今回はじめてとなる日本語字幕付き上映!この上映のために、私が作成しました。 『デュエル』は、35ミリプリントでの上映です。 それぞれ別料金ですが、一本目を見た場合、二本目が会員価格の600円になりますので、是非ご利用下さい。 また、上映終了後には、私の方でトークも担当させていただきます。 どうぞ、よろしくお願いします。 シネクラブ 特集上映 「映画の中の都市」 『パリはわれらのもの』 監督:ジャック・リヴェット 出演:ベティ・シュナイダー、ジャアニ・エスポジート、フランソワーズ・プレヴォ、ジャン=クロード・ブリアリ (フランス/1958年/140分/デジタル/日本語字幕付き) パリの学生のアンヌは、兄のピエールの紹介で知識人の仲間と知り合う。アメリカ人ジャーナリストのフィリップ、アマチュア劇団の演出家ジェラール、恋多き女テリー。彼らは、仲間の一人だったスペイン人音楽家のジュアンの自殺に衝撃を受けている。 ジェラールはシェークスピアの戯曲『ペリクリーズ』をなんとか上演しようとしている。偶然稽古にやってきたアンヌが劇団に加わる。アンヌはジェラールのために、行方のわからなくなっているジュアンの残した音源を見つけ出そうとするが…。 ジャック・リヴェットの長編処女作。パリでのロケ撮影、消えた音源というマクガフィン、演劇シーンなど、その後のリヴェット映画で繰り返し出てくる主要な要素がすでにここにある。クロード・シャブロルやジャン=リュック・ゴダールの友情出演がほほえましい。 『デュエル』 (フランス/1976年/120分/35ミリ/フランス語版・字幕なし) 監督:ジャック・リヴェット 出演:ビュル・オジェ、ジュリエット・ベルト、ジャン・バビレ 闇を恐れる太陽の娘ヴィヴァ。光を恐れる月の娘レニ。二人の魔女は何千年も前から、毎年春の新月までの40日間地球に姿を現す。彼女たちが探しているのはある特別な宝石だ。それがあれば、もっと長く地球に滞在できるのだ。宝石をめぐる二人の対決に、人間たちも巻き込まれ…。 ホテルやダンスホール、競馬場やメトロなど、70年代のパリを舞台に繰り広げられるリヴェットによるおとぎ話。 共催:東京芸術大学大学院映像研究科 助成:アンスティチュ・フランセ 2013-05-18 14:30, 17:00 1,200円(14時30分の回をご覧になった場合、17時の回は600円)、会員600円、芸大生無料、各回入替 Tel: 045-201-1514 Fax: 045-201-7660 会場:東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室 〒231-0005 横浜市中区本町4-44
ジョアン・ペドロ・ロドリゲス 5月11日(土) 新文芸座オールナイト上映 世界を揺るがすポルトガルの鬼才、日本上陸! ジョアン・ペドロ・ロドリゲス レトロスペクティブ 【特別料金】2500円、前売・友の会2300円 【トークショー】篠崎誠監督、大寺眞輔さん(映画評論家・DotDash主宰) 22:30〜 オデット(2005)★カンヌ映画祭特別賞 ★ミラノ映画祭審査員特別賞 男として死ぬ(2009)出演:フェルナンド・サントス ★カイエ・デュ・シネマ7位 短編集(2) 『紅い夜明け』『火は上がり、火は鎮まる』『羊飼い』 追憶のマカオ(2012)共同監督:ジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタ 〜6:15 ※全作品デジタル上映 ※全作品配給:DotDash 前売券:新文芸座窓口、チケットぴあにて販売中
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