旅行日記100315

100315朝食後、ホテルから歩いて10分程の場所にあるサグラダ・ファミリアへ。
バルセロナの他のどの場所よりも多くの観光客で賑わっている。
サッカーファンが集うカンプ・ノウともまた違う。
カタルーニャ広場は、むしろスペイン人が多い印象ですが、こちらは完全にインターナショナル。

世界各国、様々な言語が飛び交う。
しかし、それでも公共の場所をみんなで気持ちよく共有するためのベーシックなルールは間違いなく存在している。
記念写真撮ってる人がいたら、ちょっと後ろで待ってあげるとか、グエル公園のトカゲのような場所では、列がなくとも周りを見渡して、先にその場所で待っていた人がいないかどうか、いたならばその人が先に写真撮るまで待とうとか、あるいは、狭い場所で行列作るときには、他の通行人の邪魔にならないよう片側に寄るとか。

で、わたしがそこでしばらく見ていた限り、こうしたルールを全く守らない、と言うよりも、その存在に気づきすらせず、ただひたすら自分たちの楽しさだけを追求し、周りにいるのがまるで障害物か何かであって、人間ですらないかのように対処するのが、主にアジア系のグループでした。
前で写真撮ろうとしている人がいるのに、平気でそのフレーム内に歩いていって、そこで立ち止まってペチャクチャしゃべくるおばちゃんとか。

あと、たいへん酷かったのは、正直、とある日本の若い女の子。
観光みやげ屋で、棚の前で立ち止まって下品なだみ声を張り上げダラダラして、うしろにいる外国人の女性がそこにある品物を見ようと待っているのに、いつまでたってもどく気配がない。
連れの若い男の子が、なんか邪魔になってるみたいよ、って声をかけると、知らねえよ、うっぜえんだよ(だみ声で)、というハキハキした返事を大声で。

まあ、日本でなら、こんなワルぶってますけど、ホントはわたしかよわい女の子だし、守られるべき存在だし、下手なこと言って文句付けてきたら、社会的に制裁されるのは相手の方だわよ、という暗黙の脅しがきいているのかもしれませんが、ここではそんなものありません。
そこで揉めていたならば、間違いなく後ろの女性に理があった訳ですし、周囲の人間は、あちらの味方をしたでしょう。
もちろん、わたしもそうしたと思います。

まあ、同じ国の人間と言うことで、評価が厳しくなっている側面も多少あるとは思いますが、とにかく自分たちのグループ内で内向きに寄り合って、周囲に人や社会が存在していることに配慮しないのは、間違いなくわたしたちの大きな欠点です。
自分のこととして、あらためて受け止めておきたいと思いました。

お昼は、サグラダ・ファミリア横にあるオープン・カフェで。
バケットのサンドイッチとサラダ、コーヒー。
こんな観光名所の横にあるにもかかわらず、観光客料金になってない。
安い。
実際、地元の人たちも普通に食べてきてる。
日本だと、少なくとも倍の料金取って、それでも大賑わいじゃないかな。

ランチの後、その近くにあったバルサのオフィシャルショップへ。
カンプ・ノウのショップよりも品揃えが良い。
あれこれ購入。
メッシのハットトリックを見た翌日なので、自然と財布の紐がゆるむ。
こういうショップは、そのチームの試合結果に収益が大きく左右されるでしょうね。

あ、もちろん、スポルトなどのスポーツ新聞も購入しました。
ものすごく詳しい。
試合の戦略的な分析とか、深く掘り下げたコラムとか。
バルサの昨日の試合だけで、全体の3分の2以上の紙面を費やしてます。
そりゃ、こんなの読んでたら、みんなサッカー見る目が養われますよ。

メトロ乗り継いで、グエル公園へ。
ホテルのある新市街とは違って、このあたりはものすごく古い街並み。
坂も多くて、ポルトガルみたい。
家と家との間にロープ渡して電灯吊ってあったり、昔のヨーロッパな雰囲気が大変心地よいです。

エスカレーターが設置された坂道をしばらく上り、公園の中へ。
しばらく歩き回った後、バルセロナの街を一望できる丘のてっぺん、そしてモニュメントが置かれた広場に行く。
ここは、様々な国から来た若い子がたくさんいて、やや乱雑な雰囲気。
ナイトクラブにたむろするような雰囲気の子が、そのままの格好で真っ昼間の公園の一角を占拠している図というのは、ちょっと居心地悪い感じがします。
落ち着かない。

土産物屋などをあれこれのぞいた後、メトロへ。
駅の周辺に大きな道路があるのですが、その脇に噴水のある公園があって、小さな子供を連れたお母さんたちがたくさん集まってる。
住みやすそうな街です。

カタルーニャ広場へ。
裏通りを見物しつつ、ちょっと遠くまで足を伸ばす。
古い建物の玩具屋を発見。
大きなショウウィンドウの中に、たくさんの人形が置かれてある。
アンチックなものから、スポーンとかハロー・キティなどまでいろいろ。
いわゆる街のおもちゃ屋さんで、歴史を感じさせつつ、同時に今の子供の趣向にも配慮しようとしているみたい。

陳列された人形の中に、バルサのフィギュアを発見する。
イギリスのコリンチャンとはまったく違う、独特なデザイン。
造形物としての完成度は落ちると思いますけど、奇妙な味と奥行き、それに何より選手への愛情が感じられて、とっても気になる。

さっそく店に入ろうとするものの、扉が開かない。
閉店なのかな、と思いつつ、あれこれ試していたら、通りがかりのおじさんが、ここを押すって書かれてるよ、などと言いつつ、呼び鈴を押してくれる。
本当に、この街は微笑みと愛情と親切さにあふれてます。
店主が現れ、店の中へ。

すっごく厳めしい雰囲気のおばあさんで、しかも英語は全く通じない。
それでも、いくつかの単語と身振り手振りで何とかこちらの意志を伝えると、フィギュアの入ったケースを持ってきてくれる。
昔ながらの駄菓子屋に置かれてあるような、大きなガラス製の瓶。
フィギュアを一つずつ取り出しながら、これはイニエスタでしょ、これはプジョル、これはイブラヒモビッチで、これはアウベス、メッシ…、メッシはあまり似てないわね、でも、チャビは伊達男で特徴出てるでしょ、などと色々話してくる。
もちろん、選手名以外の言葉は全然分からないのだが、ニュアンスと雰囲気だけで十分その内容が伝わり、一緒になって大笑いしました。

結局、店にあった全選手を買ってしまう。
ひとつ500円ほど。
安い!
これ、バルサファンなら絶対ほしがるものだと思うな。

いったんホテルに戻り、夕食のためあらためて外出。
タパスを食べに行く。
ここもまた、店の人がすっごく感じ良くて嬉しくなりました。
生ハムが少しだけ残った皿を下げようとして、これ食べてよ、と言ってくる。
フォークで取ろうかとすると、いやいやいや、ここはスペインだよ、スペイン式、手でガバーッといっちゃいなよ、と。
お言葉に甘え、ガバーッといっちゃう。

あれこれ注文し、赤ワインを頼んで、バケットにトマトを塗って焼いた郷土料理も付いてきて、食後にはエスプレッソまで飲んだところで、すべてあわせて一人千円程。
あまりに安すぎて、申し訳ない気持ちにさえなってくる。

ホテルに戻って就寝。
ああ、この街を離れたくない。
パリも東京も好きですが、こんなに心の底から街全体を好きになったのは、正直、生まれて初めてです。

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