クロード・シャブロル

chabrol2010年9月12日、クロード・シャブロルが亡くなった。
彼の新作を見ることはもはやできなくなった。
しかし、日本に住む私たちは、そもそも彼の新作を見てきたと言えるのか?
映画監督の死とは、その肉体的な消滅以上に、作品が観客に見られないことによってもたらされるというのが私の考えだ。
2004年に製作された『石の微笑』は、その3年後にようやく日本公開され、小規模ながら多くの観客に愛される作品となった。
しかし、その後に作られた『権力のコメディ』も『まっぷたつの少女』も『ベラミー』も日本では公開されていない。
ここに、一つの死がある。
chabrol2そして、もう一つ。
クロード・シャブロルの作品が日本の観客の目から奪われてきたと口にすること。
ここにもまた、映画の動脈硬化が存在する。
何故なら、横浜日仏学院シネクラブにおいて私たちは、この4年間に9本のシャブロル作品を上映し続けてきたからだ。
無知と無視は、ともに映画の死を早めることにしか寄与しない。
私たちは、これからもシャブロル作品を上映し続ける。
彼の作品をスクリーンに映し、それらを見て、それらについて考えて、それらについて語り続ける。
それこそが私たちにできることの全てであり、それこそが映画の死に抗うため私たちに許された唯一の手段であるからだ。
以下に、当シネクラブで上映したシャブロル作品のリストを掲載する。
まだ、たった9本しか上映していないのだ!

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chabrol3クロード・シャブロル作品上映記録
横浜日仏学院シネクラブ

2006.04.22
『虎は新鮮な肉を好む』Le Tigre aime la chair fraiche (1964)

2006.05.27
『野獣死すべし』Que la bete meure (1969)

2008.04.19
『不貞の女』La Femme infidele (1969)

2008.11.08
『血の婚礼』Les noces rouges (1973)

2009.01.24
『マスク』Masques (1987)
ゲスト:青山真治

2009.10.10
『主婦マリーがしたこと』Une affaire de femmes (1988)

2010.04.24
『賭けはここまで』 Rien ne va plus (1996)

2010.05.15
『ナーダ』 Nada (1974)
ゲスト:中原昌也

2010.06.12
『まっぷたつの少女』La fille coupee en deux (2006)

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