TIFF日記01_111023

『最強のふたり』
エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ

『素晴らしき放浪者』的主題に障害者と格差社会を絡め、ひたすらアメリカ映画として仕上げた作品。コンペ?とは思いますが普通に娯楽商品として良く出来ていて面白い。ひろいものです。

『デタッチメント』
トニー・ケイ

郊外都市における教育現場の荒廃をMTV的手法とエイドリアン・ブロディで描いた作品。とってもエイドリアン・ブロディ。社会学の先生とかが大学の授業で喜んで上映しそうですね。

『黒澤 その道』
カトリーヌ・カドゥー

黒澤明へのオマージュ作品で、スコセッシら常連に加えジュリー・テイモアなど半数ほどが新世代という以外特に新しい視点や切り口は見当たらない。でも、先行世代や作品への尊敬と感謝を示すこういう作品は常に作られるべき。それあってこその芸術。

『浄化槽の貴婦人』
マーロン・N・リベラ

面白い!お薦め!絵も音も洗練されてないし、とりわけ始まって10分はどうなるかと思いましたが、貧困や素朴さをアイデンティティにするのではなく、それを売りに海外映画祭でのし上がろうとする野心と活力と新鮮さとアイデアの映画。なによりメジャー感がある!

一言で言えば、フィリピン式『アンリエットの巴里祭』。駄目な部分も沢山ありますが、全体として愛してしまうチャーミングさに溢れてます。ただ、音がガビガビに割れてましたが、これは上映の問題じゃないかな?

『ここ、よそ』
ルー・シエン

現代中国映画の質の高さを証明して余りある作家映画で、監督がスタッフとして参加したというジャ・ジャンクーにもワン・ビンにも似てる。自発的に動かない主人公と前に進まない物語という現代映画のフォーマットに沿いつつ、美しい映像と描写の繊細さで見せる。

優れた作品であることを前提に敢えて言えば、もし私がプロデューサーだったら、何か一つ大仕掛けを用意してもらったかも。『浄化槽の貴婦人』とはある意味正反対の場所に位置する映画。

そうそう、同じ場所で続けて見た『ここ、よそ』には問題なかったので、『浄化槽』のガビガビは多分作品側の問題なのでしょう。まったく(笑)

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