『The Myth of the American Sleepover』

myth_poster-xlarge『The Myth of the American Sleepover』デヴィッド・ロバート・ミッチェル:いやー、もうこそばゆい!恥ずかしい!くすぐったい!大変!テン年代に超バージョンアップしたジョン・ヒューズですね!(笑)。すっごく面白かった!日本公開超希望!

『ゴーストワールド』やデヴィッド・ゴードン・グリーン以降のスタイルで撮られたアメリカのティーンエイジャー恋愛群像劇で、ジョン・ヒューズだし『アメリカン・グラフィティ』なんですが、このラインのアメリカ映画でこれだけ良いのって久しぶりに見た気がするなあ。

ティーンエイジャー向けに作られたお下劣コメディでは全然なくて、むしろタイトル通り、自らも感性的・文化的にそこに属する社会や階級に対する分析的な視線を基底に据えた風俗描写の映画だと言えば良いでしょうか。スタイルはかなりクールなんだけど描く対象がこれだから、そのギャップがとてもいい。

映画的目配せとかは全くないですが、かなりヌーヴェル・ヴァーグの気配を感じる作品でもありますね。もろ、『はなればなれに』とかアメリカ映画に恋するアンナ・カリーナって場面もあるし。それをもいっかいアメリカに持ち帰って、ただし十代の若い子にやらせるってあたりの素直さが気持ちいい。

タイトルとってもセンス良くて、これはしばらく考えないと上手く訳せない。Sleepoverというのは、若い子が集まって友達の家で外泊することを言いますが、あちこちでスリープオーバーが開かれている一夜に、いろんな恋が生まれたり消えたりしてるって映画です。タイトル、ホント格好いい。

sleepoverローティーンの少年少女が、それぞれの恋愛に直面しながら夢に胸を膨らませたり、大人へと成長しつつある狭間で幼い冒険心を手放したりする訳ですけど、って、ああ、こういうのホント良い!あんまりこういうこと言わないんですが、これは何度か一人で見直して甘酸っぱい気分にじわっと浸りたい。

『The Myth of the American Sleepover』予告編。『アメグラ』、ジョン・ヒューズのファンは勿論、今どきの若い子たちにも是非見て欲しい! http://www.youtube.com/watch?v=KD9tAGyIRCo

こういう映画ではお約束なんだけど、誰にとっても最低一人は強烈に感情移入できる子が登場してきて…って、いや、登場してきましたよ!私にも!(笑)ああ、なんか、台詞なくてもあそこで何言いたいかとかすべて手に取るように分かるぞ。超甘酸っぱいな!青春だな!

キャー、『The Myth of the American Sleepover』見て、自分でもああいう映画撮りたくて仕方なくなってるなう(笑)。誰か撮れよ!

でも、ああいう映画撮るには絶妙な<ダサ良い>センスが必要で、これがなかなか難しいんだよな。若さ崇拝は白けるし、屈折した自意識押しつけられるのもごめんだし、ひねくれた自己卑下満載の露悪趣味もウンザリだし。たいていどれかになる。

60年代の映画への想い(ヌーヴェル・ヴァーグ)と70年代の風景(アメリカン・ニューシネマ)、そして80年代の物語(ジョン・ヒューズ)を自らの力にしたテン年代スタイルのストレートな青春群像劇が『The Myth of the American Sleepover』だと言って良いでしょうか。甘酸っぱくて死ぬ。

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