横浜日仏学院シネクラブ120607

adieugary01今週末の6/9(土)18時より横浜日仏学院シネクラブを開催。
今回はナシム・アマウシュ監督の長編処女作『さよならゲーリー』を日本語字幕付きで上映します。
監督も作品も、日本では知られていないと思いますが、これがビックリするほど面白い!
知名度ではなく、純粋に作品内容の高さによるピックアップです。
是非、見て下さい!

『さよならゲーリー』については、以前こちらの記事で書いたこともあるのですが、監督についても作品についても全く予備知識のないまま見て、そのあまりの面白さに驚きました。
少し調べてみたところ、どうやら2009年のカンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを獲得した作品であるらしい。

ただし、賞を取ったから素晴らしいというのではなく、どこか最近の日本映画にも通じる雰囲気やスタイルや世界観を感じさせながら、そこから映画への突き抜け方が本当に見事。
これは、映画を自分で撮っている若い人や、そうした人たちの新しい作品に関心がある人たちにも是非見て欲しい。
非常に共感できる土壌の共通性と、さらにそこから先に進もうとする映画的な意志の強さにきっと感じるところがたくさんあるはずです。
実際、映画監督の西尾孔志さんにもとっても気に入っていただけて、周囲の人たちにもその魅力を広めていただくことにも繋がりました。

何も起こらない、でも全体としてゆるやかに駄目になっていく私たちの日常に根ざしつつ、『さよならゲーリー』は、でもそこから決然と、ここではないどこかを常に志向し続ける。
ここを否定するのではなく、ここにいる自分を絶対的な前提としながら、それでも「ここ」が「どこか」になること、その可能性を映画的に探し続けようとするのです。
『さよならゲーリー』というタイトルで示される「ゲーリー」とは、登場人物の父親のことであると同時に、ゲイリー・クーパーのことでもあります。
この私たちが住む世界とは、まさにこの世界であると同時に、それはかつてゲイリー・クーパーがいた世界とも決して別ではないのです。

本当に面白い映画です。
この若くて素晴らしい才能に、是非出会いに来て下さい!

横浜日仏学院シネクラブ
『さよならゲーリー』 監督:ナシム・アマウシュ
2012年06月09日 (土) 18時00分
会員:600円
一般:1,200円
芸大生無料
お問い合わせ: 横浜日仏学院(045-201-1514)

(フランス/2008年/75分/デジタル上映/カラー/日本語字幕付き)
出演:ジャン=ピエール・バクリ、ドミニック・レイモン、ヤスミン・ベルマディ、サブリナ・ウアザニ

舞台は名も無い労働者の町。数年前から、人はその町からだんだんと出て行った。その一方で、生まれ育ったその場所にとどまるものもいる。フランシスもその一人だ。自分が働いた工場の機械の手入れをしている。彼の息子サミールが久しぶりに故郷に戻ってくる。隣人のマリアは、息子ジョゼと暮らしている。ジョゼは自分の父親がゲイリー・クーパーであると信じ、彼がやってくるのを待っている…。
登場人物の細やかな感情が印象深い青春映画。

上映後、映画評論家・大寺眞輔による講演あり。

協力:アンスティチュ・フランセ

アクセス
東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室

詳細は、こちらのサイトもチェックして下さい。
http://www.institut.jp/ja/evenements/11716

Geidai

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