シネクラブの10年

130615kurosawa02130615kurosawa012002年冬、まだ京橋にあった頃の映画美学校試写室で『アカルイミライ』の試写を見ました。
見終わって、ほぼ号泣に近い状態で座っていたところ、たまたま同じ回で見ていた稲川さんが私のあまりな姿を見て狼狽したらしく(笑)、大寺君どうしたの?と声をかけられました。
映画見て泣いてるんですよ、とつっけんどんに答えましたが、咄嗟に稲川さんが映芸の編集手伝ってることを思い出し、稲川さん、『アカルイミライ』の特集やりましょう、私に特集作らせて下さい、この映画の特集組まないと100年後の映画ファンに断罪されることになりますよ、と脅迫まがいのお願いをしました。

130615kurosawa04130615kurosawa03その後、さすが稲川さんの発言力と交渉力で特集が組まれることとなり、黒沢監督にインタビューし、(かなり荒れ模様の)座談会なども行われました。
脅迫とか書きましたが、もちろん自分では100%の確信を持って言ったことなので、言ったなりの責任はあります。いや、それ以上にあの映画のために頑張ろうと思いましたし、それは誌面作りにとどまらず、今日に至るまで映画批評家として生きてきたベースになったと思います。正直、あのとき『アカルイミライ』を見て映芸の特集を作らなければ、私は今でもこの仕事を続けていたとは思えません。

2003年1月、『アカルイミライ』が公開されました。

その年の夏、東京日仏学院の中庭で坂本安美に声をかけられ、横浜日仏学院でシネクラブを担当しないかとお誘いを受け、即座にやりますとお答えしました。
2004年1月、シネクラブがスタートしました。

2013年6月15日、アンスティチュ・フランセ横浜シネクラブと名称を変えた場所に黒沢清監督をお招きし、『アカルイミライ』についてお話しすることができました。

来年1月でシネクラブは10歳になります。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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