『ディス・イズ・マーティン・ボナー』

martin_bonner『ディス・イズ・マーティン・ボナー』チャド・ハーティガン:先日のスピリット・アワードでジョン・カサヴェテス賞取った他、サンダンスなどで注目を浴びた作品。人生に躓いた中高年男性二人のその後の生活とささやかな触れあいを丹念に追った作品で、地味だけど悪くない。

作品の面白さは、主にキャラクター造形の複雑さとそこに注がれた愛情と、それを見事に演じた主役の二人、そしてディテールへのこだわりと、安易な紋切り型におしこまない脚本作りの繊細さ。シネマティックな部分でやや粗が目立つのは残念だけど、主役二人はホントに良かった!

ポール・エインホーンとリッチモンド・アークエット(ロザンナの弟でパトリシアのお兄さん)が主役二人を演じてるんだけど、生涯を教会のボランティアに捧げてきて、でもある朝もうこれ以上教会には行きたくないって思ってドロップアウトして、離婚して家族を捨てて、

別の国にまで流れてきたけど、でも自分を雇ってくれる場所は教会しかなかったんだってエインホーンの哀愁が泣ける。趣味はオークションで競り落とした骨董品をeBayで転売することとか、面白い。若い頃はロックバンドやってて、そのバンド名がKopyryte(つまりCopyrightね)だったとか

自然な会話や日常の流れの中で断片的にしかその背景が見えてこない訳ですけど、人間的な奥行きを感じさせてこの辺りはしみじみ良いなあと思った。と言うか、泣いた。

『ディス・イズ・マーティン・ボナー』予告編 https://www.youtube.com/watch?v=TrLlYqX5MkA

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