『カラー・ホイール』

color-wheel-poster-final-lo-res『カラー・ホイール』アレックス・ロス・ペリー:ここ数年注目を浴びる新人監督の一人で、最新作『リッスン・アップ、フィリップ』もサンダンスで大評判だったペリーの前作。『ヤング≒アダルト』に似た部分もある負け組コメディだけど、あれよりさらに辛辣で苛烈で同時に温かい。

ペリーはこれまで全て16ミリのストックフィルムで撮影しており、主人公二人による即興的な掛け合い演技を中心にしたこの作品がデジタルじゃないってのはなかなか驚き。ビジュアル的にはビンセント・ギャロとかニューシネマっぽい無造作でザックリした撮影とつなぎが特徴。

映画としては、そうね、オフビートでマンブルコアなスクリューボール・コメディって言えば良いかな。かなりオリジナルなスタイルだと思う。すっごい早口で膨大な台詞が口にされるので、正直半分くらいしか聞き取れませんが、でも同時にすっごくローテンションで今っぽいという(笑)。

アンカーウーマンを夢見るビッチな姉とギークっぽい陰鬱な弟の小旅行を描いた作品で、脚本も主人公二人を演じるペリーとカレン・アルトマン自身によって書かれている。物語的にはペリー自身がフィリップ・ロスとピンチョンに最も影響を受けたと語っていて、これは確かにロスっぽい気も。

因みに処女作『インポレックス』は明らかに『重力の虹』。素材の遠近のバランスがなかなか面白くて、楽しみな才能だと思う。辛辣であけすけだけど夢を抱えたナイーブな子供でもある主人公たちが堅実に生きるかつての同級生たちに笑いものにされるパーティ場面とか実に痛いし。

『リッスン・アップ、フィリップ』を早く見たい!こちらはジェイソン・シュワルツマン、エリザベス・モス、クリステン・リッター、ジョナサン・プライスと、豪華(インディー系)キャスト総出演。

『カラー・ホイール』予告編(フランス語字幕付き)。なかなか良い感じでしょ?
https://www.youtube.com/watch?v=AG3K3vdy_Tk

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