中国で上映禁止となった『紅い夜明け』(抄訳)

CINEUROPAに掲載された『紅い夜明け』についての記事を以下に抄訳します。
I translated this article in Japanese to show our solidarity with Joao Pedro Rodrigues and Joao Rui Guerra da Mata.
http://cineuropa.org/nw.aspx?t=newsdetail&did=258394&fb_action_ids=10203669863288395

alvorada_1中国で上映禁止となった『紅い夜明け』(抄訳)

先頃北京で開催された「Where is China?」展覧会からジョアン・ペドロ・ロドリゲスとジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタ監督による2011年の短編『紅い夜明け』が取り下げられた。ポルトガル短編映画エイジェンシーAgenciaはこの件に当惑している。
Agenciaによると、作品はイベント開催の一時間前になって突然上映禁止になったとのことだ。(作品が記載されている)パンフレットも回収された。開会式にはポルトガル大統領アニーバル・カヴァコ・シルヴァも出席していた。

AgenciaのSalette Ramalhoは次のように語っている。
「『紅い夜明け』は詩的で視覚的に驚くべき力を持つドキュメンタリーです。客観的な観察に力点が置かれており、マカオの有名な市場レッド・マーケットで動物たちがいかにして食用に供されるか、その儀礼的動作の現実をとらえています。この作品が何故上映禁止になった中国政府からの説明はまだありません。作家たちとの連帯を表明すると共に、大統領が出席する場でこのような事態を招いたことに対するポルトガルの外交的力不足を残念に思います。」

展覧会キュレーターの一人であるLuis Alegreは次のように語る。
「私は個人的にも職業的にも検閲には絶対に反対です。私たちはこの展覧会を企画した当初から、中国が検閲国家であることに常に意識的でした。
展覧会の名称「Where is China?(中国ってどこ?)」とは、現在世界的に拡張しつつある中国それ自体を問うための反語的なレトリックです。
それは、今日の世界に於けるイメージの重要性を意識したものでもあります。
どのような体制であれ、イメージを隠そうとするものは、手酷いしっぺ返しを食らうことになるのです。
残念ながら、今回そのような暴力が27作品中の2作品に対してふるわれてしまいました。
この暴力が及ぼす結果は、作家たちばかりではなく、中国の観客たちにとっても明らかに感じられたでしょう。イメージの不在として。」

ジョアン・ペドロ・ロドリゲスは次のように語る。
「映画監督として、私たちは常に最大限の観客に自分の作品が届けられることを願っています。そして今回は、中国とポルトガルのアーティストの対話という場で北京の観客に自作を見てもらえる素晴らしい機会でした。
『紅い夜明け』は中国の一部であるマカオ文化省支援の元、マカオで撮影されたものです。そしてそれはマカオの有名な市場のドキュメンタリーでもあり、この作品が検閲問題を起こすとは私たちは全く考えていませんでした。私たちは北京にはおらず、中国政府からもいまだにこの受け入れがたい状況に対する説明を得ていません。
ポルトガル大統領がこの件に対して何のコメントを出さないことも、同様に受け入れがたいことです。

ポルトガル大統領および大統領府はこの件について何のコメントも出していない。

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