『オキュラス』

Oculus_Oficial_Poster_34JPostersアメリカで話題になってたマイク・フラナガン監督『オキュラス』を見ました。インディペンデント系ホラー映画。最近流行のPOVとかファウンド・フッテージみたいなリアルさの仕掛け一発映画とは対極にある作り込まれた映画で、なるほど、ちゃんと考えて流行作るなって印象。

ホラーはやっぱり観客の生理的嫌悪感とかショックとか無意識的ないし本能的恐怖を巧みに突こうとするものが多いですが、これはむしろ理詰めでホラーのストーリーテリングを探求している印象。なのでダイレクトな怖さは薄いかも知れませんが、試みとしてなかなか面白いと思う。

子供の頃引っ越した家に置かれた古い鏡のせいで一家に惨劇が起きて、それからしばらくして生き残った姉弟が鏡に復讐しようとするってのがプロローグ。これがまあ入力項というか初期値というか、ここから発想できるギミックと映画の語りの全てを一つの屋敷内部で展開しますって映画ですね。

物語と道具立てとしては、『シャイニング』+『ヘルハウス』あたりかなあ?

鏡が姉弟に見せる幻想と現実、そして彼らの過去の惨劇が入り交じりながら非常に込み入った映画的語りを展開していきますが、ホラーでなくてもここまで複雑なのはあまりないかも。『プライマー』とまでは行きませんが、方向性としてはあれですね。

映画やジャンルの幅を狭めず、その内部で可能な方向をこうやって探ろうとするのはやっぱ大事だと思いますね。みんなが同じような映画撮ってたら、そりゃすぐ飽きちゃうし。フラナガン自身が過去に撮った短編をバージョンアップした作品みたいです。

『オキュラス』(マイク・フラナガン)予告編
https://www.youtube.com/watch?v=dYJrxezWLUk

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