試写日記090108

試写日記×2

君塚良一脚本・監督による『誰も守ってくれない』。

試写室の受付を通るときに、あらためて試写状の案内を読み直すまで、すっかり是枝裕和の『誰も知らない』とタイトルをゴッチャにしていました(笑)。

ただし、その勘違いにはもう一つ真っ当な理由があって、と言うのは、この映画、一つの殺人事件における、加害者家族の問題が描かれているのですけど、それって要するに、『DISTANCE』や『誰も知らない』などで是枝監督が取り組んできたテーマを、「日本映画」という枠内であらためて題材にしたものだと言って構わないからです。

後半、ネットを媒介とした今どきのリンチ問題が描かれていくあたりなどは、「日本映画」の文法で現代風にリメイクされたフリッツ・ラングの『激怒』だと言っても良いでしょう。

皮肉で言ってるわけじゃないです。
『レボリューショナリー・ロード』の記事でも書きましたけど、ある枠組みを前提とした上での、こうした志や良心のようなものって、決して軽く見られるべきではないと私は思うからです。

ただ、君塚監督、たぶん『激怒』は見てないだろうな。
見るべきです。
今すぐ見るべき。
見て、ちょっとだけ狂ってみたりするべきです。
志を持つことと、ラングなんかを見てちょっとだけ狂ってみたりすることって、両方大事なんですよ。
両方、同時にやることが大事。

浦沢直樹原作&堤幸彦監督による『20世紀少年 第2章 最後の希望』。

びっくり!
スッゲー面白かったです。
これ、堤幸彦の最高傑作だなあ。

第1章を見たときには、正直、ストーリーなぞるのにアップアップで、あと、『まぼろしの邪馬台国』なんてのも同時期にあったし、堤幸彦もすっかりこういう人になっちゃったんだと思っていましたけど、いやあ、第2章は全然違いました。

と言うか、どこか浮世離れした美少女が主人公で、謎のカルト教団が暗躍して、不思議で思わせぶりな事件が続発し、ミステリ仕立てで物語が加速度的に進行する作りって、それって要するに、『TRICK』だし『ケイゾク』なんだもん。
堤幸彦の一番得意分野じゃん。

ただ、『TRICK』とか『ケイゾク』の場合、予算とか撮影期間の関係でチープにならざるを得なかった部分があって、そこで、そのチープさを逆手に取った面白さに独自性を出していたわけですけど、今回の場合、とにかく金も時間も膨大にあって、やりたいことをやりたいようにやりたいだけやっちゃったら、はい、こうなりましたって違いはありますよね。

どっちが良いというわけではないですが、これはこれでよくやったもんだと本気で思いました。
面白いです。

本日の検索語:
「エログロ blog」
笑いましたが、やや狙いすぎ?
まあ、ないと思いますが、もし本気でエログロ blogをお探しでしたら、たぶんうちは違うんじゃないかと。
この辺の、ネタかな?本気なのかな?って微妙なラインをピンポイントで突いてもらえると、笑いのレベルが格段に上がります。

「特蒸泰明 どうよ」
うまいですよ。
お勧めです。
今、うちで開栓している焼酎は、さつま寿、池の鶴、赤霧島、侍士の門、鷲尾、き六といったあたりですけど。
さつま寿、メチャうまですな。

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