あれこれ 090223

image148見ましたよ、アカデミー賞。
レッドカーペットから作品賞発表まで。

ホストのヒュー・ジャックマン、見事だなあ。
立ち姿が見栄えするし、歌も踊りも素晴らしいし、今どきの俳優とはとても思えない。
『オーストラリア』での無駄な扱われようは何だったのだろう。
まあ、あれはニコール・キッドマンの映画だから仕方ないんだけど。
『僕らの未来へ逆回転』風なオープニングアクトも楽しかったです。

あと、ベン・スティラーですかね。
笑いました。
オチはどこよ、と(笑)。
ガキ使かと思った。

アカデミー協会、今年の一押しとしては、『スラムドッグ$ミリオネア』ですか。
まだ見てないから何とも言えないけど、ダニー・ボイルだからなあ。
『おくりびと』の外国語映画賞はめでたいことだと思いますけど…。
滝田洋二郎だからなあ。

俳優賞、ショーン・ペン、ケイト・ウィンスレット、ヒース・レジャー、ペネロペ・クルスというのは、例年になく豪華でネームバリューのある並びですね。
ショーン・ペンも良かったですが、実在の人物を演じたものとしては、やっぱフランク・ランジェラのニクソンが強烈だったので、そちらに行くかと思ってました。

ま、全体としてあんなもんでしょ。
アカデミーですから。

さて、昨日の日曜日は、原美術館に行ってジム・ランビーの「アンノウン・プレジャーズ」展を見てきました。
ジム・ランビーって、パンク/ニューウェイヴあたりの洗礼とか、抽象表現主義に代表されるソリッドなモダニズムへの好みとか、まあ、モロ同世代ってのが理由なんですけど、趣味とかバックグラウンドに共通点が多くて、なんだかとっても共感してしまいます。

今回の展示でも、開かない扉から溢れ出してくるブラック&ホワイトのストライプが美術館の床全面を覆い尽くしていくスティーヴン・キングな感じとか、ジョン・レノンやマイルス、ビリー・ホリデイらのポスターにバラの絵をコラージュしてある絵だとか、あと、床に点在するレコードを入れた整理ボックスのオブジェとか、そういうの全て含めた世界観として美術館全体をトータルプロデュースしているあたり、ああ、ツボだなあ、と。

「アンノウン・プレジャーズ」ってのは、もちろんジョイ・ディヴィジョンのアルバムタイトルから取られているわけで、他でも「P.I.L.」とか「フォーエヴァー・チェンジズ」とか個人的にストライクなネーミングばかりですけど、それを含めて、ラコステのデザイナーであるクリストフ・ルメールなんかとも共通する感性を備えているんじゃないかと思いますね。
とても楽しかったです。

それと、わたしが美術館に着いた時、ちょうど美術館スタッフによる作品解説がはじまったので、ブラブラ作品見ながら、何となく耳を傾けていたんですけど、良いですね、ああいうのって。
作品についての周辺情報や、作家の特徴、そのコンセプトに対する一つのアプローチなんかを手際よく紹介してくれて、とても鑑賞の助けになりました。

こういうの良いなあ、映画でももっとあればいいのになあ、とか思いつつ、あ、そっか、わたしがやってんじゃん(笑)。シネクラブで。
えらいじゃん>自分(笑)

一通り展示を見て回った後は、原美術館でのもう一つの目当て、カフェコーナーに立ち寄りました。
イメージケーキという、目の形をクリームでかたどったケーキとコーヒーのセットを注文。
中庭では、梅の木が花を付けていました。

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4 Comments »

 
  • okada より:

    二回目のコメントです。

    >作品についての周辺情報や、作家の特徴、そのコンセプトに対する一つのアプローチなんかを手際よく紹介してくれ>て、とても鑑賞の助けになりました。

    >こういうの良いなあ、映画でももっとあればいいのになあ、とか思いつつ、あ、そっか、わたしがやってんじゃん(笑)。>シネクラブで。えらいじゃん>自分(笑)

    正に!そうだと思います。
    シネクラブに初めて行ったとき、「今までどれだけ見落としてきたんだ」と強く思いました。
    鑑賞は人それぞれですけど、オマージュやらメタファーやら監督の意図やら、
    知っていて自分の鑑賞ポイントからあえて省くのと、全く知らないのでは違うなと。
    同時に、この深さで見るとなると、どれだけ見る時間が残されてるんだ?と思って、呆然ともなりましたけど。

    サマソニにエイフェックス・ツインが来るそうですが、音楽はその場で皆で盛り上がれるから良いですよね。
    映画も、映画祭がそれにあたるんだろうけど、もっとフェス的にわいわい盛り上がれたらなぁ、とかたまに思います。(耐久レースで3本見て客がクダ巻いて感想を言いあうとか)でも、そもそも見ることに時間がかかるので、それに
    ついてQ&Aや解説をつける、となるとなか尺的に難しいんでしょうね・・・

    次代、映画がどうやったらもっと輝くのかをぼんやり考えると、昭和初期レベルに観客数を戻すのでも、鑑賞本数を戻すのでもなく(もちろんそれが可能ならいいのですが、人口減を考えると・・・)、「見方を伝えて」、「もっと見てもらって」、「語り合って」みたいなキーワードしか、とりあえず今は思いつきません。それは悲しいことなのかもしれないけど、でも次代は「語り合う」みたいなことは得意な時代のように思います。

    なので。話がまわりくどくなりましたが、私は次もきっとシネクラブ行くと思います。
    質問するくらいしかできないと思いますが、そんな風にして、その作品を意識に刻み込むような体験ができればなと思います。4月楽しみにしてます~。

  • admin より:

    okadaさん、コメントありがとうございます!

    >あえて省くのと、全く知らないのでは違うなと
    そうなんですよ。
    それこそが、最も重要なポイントです。
    映画批評家というのは、こういう見方をしなさいと強制しているわけではなくて、こういう見方もありますよ、こういう風に考えれば、さらに豊かに映画と付き合うことができるかも知れませんよ、というヒントを提供しているのだとわたしは思います。

    >この深さで見るとなると、どれだけ見る時間が残されてるんだ?と思って
    でも、たとえば誰か他人を好きになった時って、相手の考えてることとか知りたくて、必死に相手の様子をうかがったり、細かい部分まで観察したり、あれこれ相手のことを考えたり、相手の人生を想像したり、相手の行動の意味を探りつつ鎌をかけたりするものじゃないですか。
    同じことだと思います。
    だから、恋愛でボロボロになったりするように、映画見てもボロボロになったりするんですけどね(笑)。
    この辺、見てる人間は楽で良いよなとか思ってるクリエイターには、一言言いたかったりしますが。
    文章書いたりトークをするために映画見る時って、わたし、たいていヘルペス出しちゃったり体調崩したりしますよ。自慢している訳じゃなくて、そんなもんだと思うんです。

    >「見方を伝えて」、「もっと見てもらって」、「語り合って」みたいなキーワード
    実は、わたしも同じようなことを考えています。
    現在、その方向で複数の企画を立てているのですが、そのうちいくつかは成立させることができるのではないかと。
    まだまだ現在進行形なのでどうなるか分かりませんけど、okadaさん、あるいは他の方でも、映画のために場所と力を貸してくださる方がいらっしゃれば、是非わたしに声をかけてくださいね。

    コメント、ありがとうございました。
    また、何かあればいつでも気軽に書き込んでください。
    シネクラブも、今後ともよろしくお願いします。

  • okada より:

    大寺さん

    こちらこそ、ご本人にコメント返して頂いてとても嬉しいです!

    >映画批評家というのは、こういう見方をしなさいと強制しているわけではなくて、こういう見方もありますよ、こういう風に考えれば、さらに豊かに映画と付き合うことができるかも知れませんよ、というヒントを提供しているのだとわたしは思います。

    本当にそうですね。別にお世辞ではなく、大寺さんのブログや書くものを拝見してから、そう思うようになりました。
    (私が今まで目にすることの多かった評論は、極端に難しいか、付加知識の無い面白い・面白くないの意見が多かったので。)

    >でも、たとえば誰か他人を好きになった時って、相手の考えてることとか知りたくて、必死に相手の様子をうかがったり、細かい部分まで観察したり、あれこれ相手のことを考えたり、相手の人生を想像したり、相手の行動の意味を探りつつ鎌をかけたりするものじゃないですか。同じことだと思います。

    確かにそうですね(笑)
    で、でも、ヘルペスが出るまでは気合入れて見ていないかも。ソーゼツですね・・・

    >現在、その方向で複数の企画を立てているのですが、そのうちいくつかは成立させることができるのではないかと。
    まだまだ現在進行形なのでどうなるか分かりませんけど、okadaさん、あるいは他の方でも、映画のために場所と力を貸してくださる方がいらっしゃれば、是非わたしに声をかけてくださいね。

    はい、是非!私は映画は素人ですが、イベント裏方的なことは仕事上得意なので(笑・映画祭も手伝ったし)、何かお手伝いできることあればぜひ。また、シャブロル映画と関係が深い方から「シャブロルの映画が見たい~」など言われたりもしているので、いつか(近く)シネクラブにも一緒にお伺いしたいなぁ、と思っています。

    季節柄寒いですが、風邪などひかれませんよう。ヘルペスも出されませんよう(笑)
    私は逆にヘルペスが出るくらいの鑑賞を、何か1本挑戦してみます。

  • admin より:

    これ、たぶん脳のどっち側を主に使ったかに左右されるんだと思うんですが、映画とか見てヘルペス出る時って、顔の右半分か左半分に集中してバーッと出るんですよ。
    逆側には全く出ない。
    で、そっち側の頭皮が同時にビリビリしびれてきたりする。
    間違いなく命削ってる気がするので(笑)、あまりお勧めできません。
    以前書いたことあると思いますが、引退したテニスのエナン選手が同じくヘルペスで、あきらかにプレッシャーのかかる試合の前後になると口のまわりなどに派手に出していたのを見て、たいへん共感した思い出があります。
    是非、おともだちを連れてシネクラブに遊びに来てください。
    今後とも、よろしくお願いします。

 

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