シネクラブ091010

story_of_woman全然関係ない話ですけど、映画のあらすじで「タイムスリップ」という言葉を見る度、なんか生きるのが虚しくなってきます(笑)。
映画関係者の皆さん、この際、タイムスリップものを禁じ手にしてみませんか?
たぶん、日本映画がちょっとだけマシなものになる気がします。

ま、他にもあれこれあるんですけど…。
若いカップルの不治の病とか、過去のトラウマとか、死んだ恋人からのラブレターとか。
うんざりするネタで見事な映画を作り上げてこその名監督だって話もありますけど、どうでしょうね、まあ、無理に酷い物語を語ってもらわなくて良いですし。
と言うか、できれば面白い話が良いなあ。

それはともかく。
横浜日仏学院シネクラブのお知らせです。
今回は、クロード・シャブロル監督の88年作品『主婦マリーがしたこと』を上映します。

下の記事でも書いてますけど、この映画、とにかく本当に素晴らしい!
大傑作です。
シャブロルの中でも、サスペンス系の作品ではなく、イザベル・ユペールと組むことの多い「女性映画」の系譜に属する作品なんですけど…。
いやいやいやいや、だからといってなめてもらっちゃ困ります。

メチャクチャ面白いから!
おそらく、『不貞の女』や『野獣死すべし』なんかと並んで、シャブロルの最高傑作の一本だと思いますし、誰にでも自信を持ってオススメできる作品です。
全編、すさまじい緊張感が張り詰めています。
見る側にも、すっごく力の要求される映画ですね。

シャブロルって、ストレートも投げれば、コーナーギリギリに決まるキレの良い変化球も投げる。
ストライクゾーンからドローンと外へ出ていくクセ玉も投げます。
でも、この映画の場合、まさにど真ん中のストレートですね。
しかも、剛速球。
本格派の看板背負ったピッチャーが、自分の魂を込めて投じた最高のストレートって感じがします。

108分の映画を見終わって、そのあとノートを取り始め、気がついたら4時間以上経ってました。
大学ノート、ほぼまるまる一冊分を文字で埋め尽くしました。
隅から隅まで、映画でびっしり詰まった作品です。
画面の隅々、聞こえてくる一音一音全てにシャブロルの神経が行き届いています。
一瞬たりとも気が抜けない!

今回はDVD上映なんですけど、でも、ビデオとかじゃ到底追いつかないものがそこにはあることに気付かされるはず。
英語字幕を補うため、詳細なあらすじも作成する予定です。
台風が過ぎたあとの今週土曜日には、横浜日仏学院までどうか足をお運び下さい。
よろしくお願いします。

横浜日仏学院シネクラブ
2009年10月10日 (土) 18時00分 – 21時00分
会場:東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室
会員:600円
一般:1,200円
芸大生:無料(要予約)
お問い合わせ: Institut a Yokohama (045-201-1514)

『主婦マリーがしたこと』
(フランス、1988年、108分、DVD、カラー、フランス語、英語字幕付き)
監督:クロード・シャブロル
撮影:ジャン・ラビエ
出演:イザベル・ユペール、フランソワ・クリュゼ、マリートランティニャン、ドミニック・ブラン

占領下のフランス。夫は戦争に行ってしまい、二人の子供を育てながらつましく暮らす平凡な女性マリー。ある日、隣に住む女性の堕胎を手伝ったことから、彼女の生活が変わりはじめ…。
フランスで、女性で最後にギロチンにかけられたマリー=ルイーズ・ジローの実話から着想を得たシャブロル作品。ヴェネチア国際映画祭女優賞。

上映後、大寺眞輔による講演あり。

詳細は、以下のサイトを参照して下さい。
http://www.institut.jp/ja/evenements/9146

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