TIFF09 初日

朝起きて、マスコミ向け上映20日分のWEB予約。
その後、パソコン関係であれやこれやあれやこれや。

秋葉原に向かい、先日買えなかったものを追加購入。
ハードディスクとかUSBメモリとか。
1.5TB(テラバイト)のHDD、8000円台ですよ。
昔、数10MBのHDDを分割で買ったりしたなあ(遠い目)。
今やテラの時代。
わたしもあやかってデラすごい何かの人になってみたいものです(笑)。
新装開店したパーツショップなども覗いてみる。
ちょっと雨がぱらつき始めました。

その後、六本木に移動。
19時までに到着して、プレスパスを受け取らなくてはいけない。
21時の映画だけを見に来る人もいるのだから、それまでプレスセンター開けておいて欲しいものです。
ま、飛び込みでもう一本見ることができたので、時間を無駄にせず済みましたけど。

と言うわけで、そうした事情で見た最初の作品『人魚と潜水夫』。
ドキュメンタリー的な映像に、寓話的な物語をかぶせたような作品で、まあまあ悪くない。
狙ってる線は正しいです。
力強い映像もチラホラ。
ただ、全体的に野暮ったいかなあ。
とりわけ、今日は次に見た作品が同系統ではるかにすごい傑作だっただけに、その印象がさらに強められた感じがあります。

ただし、映画でもテレビでも実生活でも、生まれてから今まで一度も見たことのない映像というものに出会うことができたので、それは何と言うか、ああ、そういう体験もまだまだこの世界に残されていたんだなあ、と。

出産シーンです。
はい。
で、ここまで書けばご想像の通り、ヒト科ヒト属ヒト種に属する一人の女性の出産場面が、その場面で撮られるべき部位に対して、撮られるべきタイミングに、撮られるべき角度からしっかりと撮られた映像が、ぼかしも編集によるごまかしも一切なしに正面から撮影され、上映されていたのです。
ま、テーマが海亀の寓話だったからですけど、これはさすがに驚きました。

ホセ・ルイス・ゲリンのデビュー作『イニスフリー』。
いや、もうすっごいです。
大傑作。
メチャクチャ面白い。

ジョン・フォードが『静かなる男』などを撮ったロケ地に赴き、現在の風景やその村に住む人々などの姿を捉えつつ、それらの映像と音響とをフォードの神話と並置させ、全体として一つの渾然一体となった作品として仕上げる、と言うと、まあ決して独創的な主題であるとは言えませんし、いかにもシネフィルが好みそうな切り口であるようにも思うのですが、『シルビアのいる街で』同様、ゴダールの『映画史』以降を明確に意識したオーディオ・ビジュアル環境として繊細きわまりない手さばきでそれを仕上げるあたり、やはり現在の最先端を切り開く映画の一本であると言うべきですし、何よりあまりにも面白い!
まあ、正直、映画好きは興奮しますよ。
そういう場面ばかりでできてます。

『シルビアのいる街で』を見たときには、もちろん素晴らしいんだけど、やや洗練されすぎてるかなあという気持ちも一方であったのですが、デビュー作であるこちらの方は、何と言うか、良い意味で野卑な部分(笑)が残されていて、いや、だって、スクリーンプロセスとかやっちゃうんですよ!
それに、競馬の場面とか、立派な編集テクニック駆使したりするし。
あれ、絶対笑いながら作ってるよね。

あと、やっぱね、アイルランドが舞台なんですが、あの人たちがもうあまりにもフォトジェニックで。
じいさん撮ってるだけで絵になるんだもん。
もちろん、それ以上に、すっごくちゃんとした映画作りやってるわけですけど。

『シルビアのいる街で』のような完成度はないんだけど、その分、骨太な映画的手触りがゲリンの繊細なタッチの中に紛れて混んでいる感じがあって、個人的には、こちらの方が微笑ましくて好きかも知れません。
いや、もちろん、どっちも素晴らしいんですけどね。

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