ロジェと現代の巨匠たち

jacques-rozierタイトル、日曜美術館っぽくしてみました。

それはともかく。
ジャック・ロジェの短編三本、日本語字幕が付いたということなので、さっそく五反田まで見に行ってきました。
『バルドー/ゴダール』『ブルー・ジーンズ』『パパラッツィ』の三本。
最初と最後の作品は、ともに、『軽蔑』撮影中のゴダールとブリジット・バルドーを題材にしたものです。

しっかし。
いやあ、おんなじことばっかやってるなあ、この人(笑)。
もちろん、良い意味で、ですが。
もてない二人組の男の子が、いかにして片思いの女の子を口説き落とすか。
…って、要するにロジェがやってるのはそういうのばっかだと思います。

目の前に立つ圧倒的かつ深遠な神秘をたたえた女性たちに対し、ひたすら片思いのドタバタを繰り広げるばかりなのが男の子であったとするならば、同じことは、目の前に広がる自然へと向けられたカメラのレンズ、そして、目の前に広がる大海原へと乗り出そうとする船やヨットに対しても言うことができるでしょう。
ジャック・ロジェの映画って、基本的に片思いする男の子たち、カメラたち、ヨットたちの映画なんだと思いますね。
そして、それがもう、圧倒的に面白い!

これら三本を含む特集上映「ジャック・ロジェのヴァカンス」は、渋谷ユーロスペースで1月23日(土)から公開です。
ぜったい駆けつけましょう!

「ジャック・ロジェのヴァカンス」公式サイトは、こちら。
http://www.rozier.jp/

当サイトの関連記事は、こちら。
http://blog.ecri.biz/?p=578
http://blog.ecri.biz/?p=730

ほかに、わたしのジャック・ロジェ評は、表ヴァージョンがプレスおよびパンフレットに、裏ヴァージョンが「buku」12月号に掲載されています。
そちらの方も、よろしくお願いします。
http://www.c-buku.net/

それと、nobody松井からの連絡で、「未来の巨匠たち」というイベントをやるとのこと。
http://mirai-kyosho.kitanaka-school.net/

「巨匠たちをプロデュース。」するとなると、これはもう、「プロデュース。」する側にも相当な覚悟が求められるのは当然の話であるわけですから、真剣勝負の緊張感にあふれた、胃のキリキリ痛むような、きわめてテンションの高い高密度なイベントになるのは間違いないことと思われます。

したがって、それが作家であれ観客であれ運営側の人間であれ、たとえ一瞬でもその場で気を抜くようなことなどあれば、すぐさま四方からバッサリ斬りつけられ、あらゆる記憶と歴史とデータベースから瞬時に抹殺されて仕方のないような恐るべき空間が、そこでは確実に現出することでしょう。

もし仮に、そうなってなかった場合…
観客の皆さん、遠慮はいりません。
バッサリやっちゃってください(笑)。
ズタボロにしてやってください。
十字砲火でどうぞ。
「巨匠たちをプロデュース。」などと口にするのは、そもそもそういうことであるのですから。
栄光は、千の屍の上に掴み取るべきものです。

圧倒的な緊張とプレッシャーと、そしてそれに匹敵するだけの大いなる期待を持って、イベントの日を心待ちにしましょう。
それは、晴れやかなイベントなどにはならない筈です。
それは、血塗られた闘技場となるのです。
そしてここでわたしはもちろん、ノリだけですべてを書いてる訳ですが(笑)、ほんのり本気だったりもします。

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