『乱暴と待機』

ranbou_to_taiki本日は、五反田イマジカで冨永昌敬『乱暴と待機』の内覧試写。

はじめに前提を述べておくと、わたしは、今までのところ冨永昌敬を天才的な短編映画作家とみなしてきていて、それは、中編『シャーリー』あたりまで適用されるものだったのですが、今回、ついにその定義に変更が必要になったようです。

『乱暴と待機』、面白い。
とりわけ、中盤以降の展開は本当に素晴らしかったです。

まず、役者がみんな良いというのがあって、とりわけ小池栄子と山田孝之にはずいぶん助けられてるなあ、という印象も序盤にはあったのですが、いや、公開は秋になるようなのでストーリーには触れませんけど、やはり中盤以降ですね、美波と浅野忠信が前景に出てくるようになって、そこから先はもう怒濤の展開でした。

もちろん役者も素晴らしいし、ストーリーも面白いのですが、それより何より、映画がその全てを先導し、自らの力と自らの権利において(完全に、とまでは言わないものの)きわめて充足した走りを見せていました。
言い換えるならば、感情が乗ってましたね。
映画に力が漲っていた!

ああ、ついに冨永のこういう長編作品を見ることができたか、と。
『乱暴と待機』は、冨永昌敬の劇場用長編映画として、真の意味での処女作だと言われるべきです。
ここがスタートポイント。
しかし、少なくとも映画を愛する者であるならば、映画作家・冨永昌敬の新たなスタートを見逃すことなど、絶対に出来ないはずじゃないですか!

『乱暴と待機』、必見!
秋までこの傑作を見ることが出来ないという乱暴に耐えつつ、大きな期待と共に待機せよ!!

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