現代映画講義

気鋭の監督、批評家による連続講座

<ヌーヴェル・ヴァーグ>を経て<クラシック>から脱した映画は、その多様性のなかにどのような課題を共有しているのか。現代映画の代表的作品を精緻に分析し、いま映画を見、論じ、撮るための指針を提示する、理想の現代映画入門。

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大寺眞輔 編著
ゲスト講師:黒沢清、青山真治、冨永昌敬、佐々木敦、安井豊、樋口泰人
青土社より発売中
250頁、本体2200円(税別)

[書評]
東京・中日新聞(2006年2月26日)
書評『現代映画講義』

読売新聞(2006年2月12日朝刊・全国版)
書評『現代映画講義』
文:野崎歓

産経新聞(2006年2月5日朝刊・全国版)
書評『現代映画講義』
文:村上香住子

boid.net
映画を生き返らせる試み
 ~大寺眞輔編著『現代映画講義』によせて

文:荻野洋一

nobody
「現代映画講義」書評
文:黒岩幹子

【目次】
第1講 クラシックから遠く離れて
『マブゼ博士の千の眼』(フリッツ・ラング、1960)
 黒沢清/大寺眞輔

第2講 痛みと構築
『ラ・ピラート』(ジャック・ドワイヨン、1984)
 安井豊/大寺眞輔

第3講 距離の混濁
『汚れた血』(レオス・カラックス、1986)
 樋口泰人/富永昌敬/大寺眞輔

第4講 都市の敗者たち
『深夜カフェのピエール』(アンドレ・テシネ、1991)
 青山真治/大寺眞輔

第5講 ノイズと探求
『美しき諍い女』(ジャック・リヴェット、1991)
 佐々木敦/大寺眞輔

第6講 異物たちの痕跡
『ネネットとボニ』(クレール・ドゥニ、1996)
 青山真治/大寺眞輔

第7講 風景の変容
『イルマ・ヴェップ』(オリヴィエ・アサイヤス、1996)
 青山真治/大寺眞輔

第8講 映画作家の十年
『Helpless』(青山真治、1996)
 青山真治/大寺眞輔

第9講 ボリュームへの抵抗
『美しき仕事』(クレール・ドゥニ、1999)
 樋口泰人/大寺眞輔

後書き シネクラブがはじめたこと
 大寺眞輔

【講師紹介】
黒沢清(くろさわ・きよし)
映画監督。一九五五年生まれ。八三年『神田川淫乱戦争』でデビュー。九二年にオリジナル脚本『カリスマ』がサンダンス・インスティチュート (U.S.A.) のスカラシップを獲得。九五年より『勝手にしやがれ!!』シリーズ、『復讐』シリーズなど多数の作品を発表。九七年『CURE』(九七)が東京国際映画祭に出品され、『ニンゲン合格』(九八)(ベルリン国際映画祭)、『カリスマ』(九九)(カンヌ国際映画祭監督週間)、『大いなる幻影』(九九)(ヴェネチア国際映画祭)が、それぞれ国際映画祭に招待される。世界各地で特集上映が組まれ、二〇〇〇年カンヌ国際映画祭の『ある視点』部門に出品された『回路』(〇〇)は、国際批評家連盟賞を受賞する。〇三年カンヌ国際映画祭にはコンペ部門に『アカルイミライ』(〇三)が正式出品される。最新作『LOFT』の公開を控える。著書に『映像のカリスマ』(フィルムアート社)『映画はおそろしい』(青土社)などがある。

安井豊(やすい・ゆたか)
映画批評家。一九六〇年生まれ。アテネフランセ文化センターの企画コーディネーター、映画美学校の事務局長をつとめた。ヴィム・ヴェンダース論、ジェームズ・キャメロン論、ラース・フォン・トリアー論などを、『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』などに発表。現在、法政大学学生会館の解体をテーマにした映画『ROCKS OF』を製作中。

樋口泰人(ひぐち・やすひと)
映画批評家。一九五七年生まれ。慶応義塾大学経済学部を経て、執筆活動を開始。『カイエ・デュ・シネマ ジャポン』編集委員を経て、九九年にboidレーベルを設立。批評を越えて、映画の宣伝や配給の舞台でも積極的に闘争を続ける。著書に『映画とロックンロールにおいてアメカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)など。

冨永昌敬(とみなが・まさのり)
映画監督。一九七五年生まれ。九九年日本大学芸術学部映画学科卒業。卒業制作の『ドルメン』(九九)がドイツのオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を受賞。初めてのビデオ作品『VICUNAS』(二〇〇二)が〇二年水戸短編映像祭グランプリを受賞。他に『亀虫』(〇三)、『テトラポッド・レポート』(〇三)、『シャーリー・テンプル・ジャポン』(〇五)など。

青山真治(あおやま・しんじ)
映画監督。一九六四年生まれ。立教大学文学部を卒業後、助監督、批評家を経て、九五年にOV『教科書にないッ!』を初監督。九六年、デビュー作である『Helpless』がトロント、ウィーン、トリノなど多くの国際映画祭に出品される。二〇〇〇年には『EUREKA』がカンヌ国際映画祭に出品され、「国際批評家連盟賞」と「エキュメニック賞」を受賞、さらにベルギー王立フィルムアーカイブより「ルイス・ブニュエル黄金時代賞」を獲得する。翌年、『月の砂漠』(〇一)も二年続けてカンヌ映画祭に出品された。様々なジャンルの作品を製作する一方、ライヴ・ヴィデオやドキュメンタリー作品も多数製作。映画美学校で講師を務める。小説に『EUREKA』『月の砂漠』『Helpless』、批評集に『われ映画を発見せり』などがある。最新作『エリ・エリ・レマ サバクタニ』の公開を控える。

佐々木敦(ささき・あつし)
批評家。一九六四年生まれ。HEADZ(http://www.faderbyheadz.com)代表。慶應大学SFCおよび武蔵野美術大学で非常勤講師も務める。著書として『ゴダールレッスンあるいは最後から2番目の映画』(フィルムアート社)、『映画的最前線』(水声社)、『テクノイズ・マテリアリズム』(青土社)、『ex-music』(河出書房新社)、『ソフトアンドハード』(太田出版)、近刊として『テクノ/ロジカル/音楽論』(リットーミュージック)、『90(ビフォア・アンド・アフター・ナインティーズ)』(原書房)、『(H)EARーポスト・サイレンスの諸相』(青土社)などがある。

大寺眞輔(おおでら・しんすけ)
映画批評家。一九六五年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』でデビュー後、さまざまな媒体で批評を執筆。Dravidian Drugstore(http://blog.ecri.biz/)主宰。現在、早稲田大学教育学部、東京都立短期大学講師。横浜日仏学院にてシネクラブの企画・講演など全般的なディレクションを任されている。二〇〇一年、有限会社エクリル・シスを設立。

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